◆映画と音楽シリーズ - 3.黒いオルフェ(Orfeu Negro)
◆作品概要:
ギリシア神話のオルペウス(オルフェ)とエウリュディケー(ユリディス)の物語の舞台を、公開当時のブラジル・リオデジャネイロに移しかえたものである。本作ではカーニバルを控えるリオデジャネイロ市内のファヴェーラが主な舞台となっている。
★演技未経験という出演者による映画であり、あまりにも楽曲の方が有名な印象がある。
★「オルフェとユリディス」については、オペラ作品にも登場し、愛する妻ユリディスを失ったオルフェが、冥界に彼女を取り戻しに行く際に、「振り返るな」という約束を守らなかった為、再会ができなくなったという悲恋物語。
♭音楽について:
・アントニオ・カルロス・ジョビンがサウンドトラックを担当。ルイス・ボンファは、「カーニバルの朝」(別題「黒いオルフェ」)をはじめとしたボサノヴァを多く編曲・演奏した。
・原作者のモライスは、有名な「イパネマの娘」の作詞を手掛けている。