◆作品概要:
素行不良から陸軍に入るが兵役不適格者として除隊、ホテルの夜間フロント、探偵事務所、他人に嫌われているという妄想に悩まされた靴店の主人タバール氏の依頼で店員に化けて従業員を調査するが・・。依頼人の妻タバール夫人と恋に落ちる。職を転々とするアントワ―ヌは、修理人になる。
『アントワーヌ・ドワネルの冒険』シリーズのNo.3作。代表的なNo.1の作品『大人は判ってくれない』と違い軽快なコメディ作品。
★JP.レオが演じるドワネルは、1作目で、どうしようもないませがきで不良であり、このシリーズは、監督のF.トルフォーの自伝とも言われる。
★映画評論もしていた文学青年F.トリュフォーは、映画の芸術性を高めたヌーヴェルヴァーグの旗手で、2022年は生誕90年だった。『緑色の部屋』以外は鑑賞している。出演していた『未知との遭遇』も・・。
♭音楽について:
映画の原題である『Baisers volés』は、劇中最後に挿入されるシャルル・トレネの「Que Reste-T-Il-De Nos Amours?」(残されし恋には)の一節が使われている。