Et★Toiのフランス的日々[L'art de Vivre]

フランスの映画、音楽等のエッセイ/植物を主体とした造形作品・商品企画、及びフランスの伝統色

フランス映画と音楽(2023.11)

5月コンサートのフランス映画等(&音楽) フランス映画と、そこで使用される音楽等をコレクションし、5月のコンサートでは、10曲位の歌唱とピアノ曲をお届けしたが、その中で知られた映画作品について、ご紹介する。 ■パリの空の下セーヌは流れる(1951年) ア…

◆映画と音楽シリーズ - 11.赤い風車(Moulin Rouge)

◆作品概要: 1889年にモンマルトルにオープンした赤い風車が屋根の上にあるキャバレー「ムーラン・ルージュ」を拠点に活躍し、踊り子たちをモデルに数々のポスターを手掛けたことでも知られる、19世紀末のフランスの貴族出身の画家ロートレックの生涯を描い…

◆映画と音楽シリーズ - 10.主婦マリーがしたこと(Une affaire de femmes )

◆作品概要: 第二次世界大戦中、ナチ占領下のノルマンディで子育てしながら夫の帰りを待つ主婦マリーが、当時は違法とされていたが、隣の奥さんの堕胎を手伝ったのがきっかけで、貧乏から脱却し、マリーは収入を得て生活力を付け裕福になった。娼婦リュシー…

◆映画と音楽シリーズ - 9. 夜霧の恋人たち(Baisers volés)

◆作品概要: 素行不良から陸軍に入るが兵役不適格者として除隊、ホテルの夜間フロント、探偵事務所、他人に嫌われているという妄想に悩まされた靴店の主人タバール氏の依頼で店員に化けて従業員を調査するが・・。依頼人の妻タバール夫人と恋に落ちる。職を…

◆映画と音楽シリーズ - 8. ロバと王女(Peau d'Âne)

◆作品概要: 王は、王妃の遺言で、王妃と同等の美貌と美徳を兼ね備えた女性としか結婚しないと誓った。亡き王妃との約束を守るためには娘である王女と結婚するしかないという結論に至る。王女は名付け親のリラの妖精の助言を受け、無理難題を王に突き付ける…

◆映画と音楽シリーズ - 7. 愛すれど哀しく(BUBU)

◆作品概要: ミラノの純真な洗濯女ベルタはパン職人のブブに恋し、父の反対を押し切りブブの元へ行くが、ブブは働く事が嫌いでベルタを娼婦として働かせヒモに甘んじる。ベルタはピッコロという田舎から出てきた青年と知り合い、お互い惹かれるが・・・。ベ…

◆映画と音楽シリーズ - 6.キングス&クイーン(Rois et Reine)

◆作品概要: 一組の自由奔放な男女とその周辺を描く2部構成のドラマ。パリで画廊を営むノラは、死別した恋人(正式でない夫)との間の子供エリアスを父親のところに預けていたが、父親がガンで余命幾ばくも無いことを知る。そこで、ノラは1年前まで同棲してい…

◆映画と音楽シリーズ - 5.ショコラ(Chocolat)

◆作品概要: 1959年四旬節の断食の期間。フランスの小さな村に母娘が北風とともにやってきた。母ヴィアンヌと娘アヌークは、ルーツの南米から受け継がれるチョコレートの効能を広めるため世界中を旅し、この村でも老女アルマンドから借りた物件でチョコレー…

◆映画と音楽シリーズ - 4.鬼火(Le Feu follet)

◆作品概要: ・ダダイスムの作家ジャック・リゴーの生涯に着想を得たピエール・ドリュ=ラ=ロシェルの小説 Le Feu follet (邦訳:『ゆらめく炎』)をマルが脚本化した。 ・アルコール依存症の男が自殺に至るまでの48時間(~7/23)を、抑制の効いたモノクロ…

◆映画と音楽シリーズ - 3.黒いオルフェ(Orfeu Negro)

◆作品概要: ギリシア神話のオルペウス(オルフェ)とエウリュディケー(ユリディス)の物語の舞台を、公開当時のブラジル・リオデジャネイロに移しかえたものである。本作ではカーニバルを控えるリオデジャネイロ市内のファヴェーラが主な舞台となっている…

◆映画と音楽シリーズ - 2.エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜(La Môme)

◆作品概要: 実在のシャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を描く伝記映画。売春宿で育ち、街角でスカウトされて歌手として一時代を築くも愛に恵まれなかったピアフの一生が綴られている。妻子あるボクサーであるマルセル・セルダンが恋人であったが、飛行…

◆映画と音楽シリーズ - 1.パリの空の下セーヌは流れる(Sous le Ciel de Paris Coule la Seine)

◆作品概要: 知合いの男性を訪ね、パリに来たドニーズは、変質者の彫刻家のマチアスに殺されてしまう。犯人を追う警官の弾丸にあたり、工場で働くエルムノーは不幸にも致死の大事故にあう。ドニーズの友人マリー=テレーズの恋人の医学生ジョルジュは、医師…

2月の映画鑑賞 ピックアップ

11日は誕生日で、Facebookの方で、皆様からのメッセージを頂戴しましたので、最近見た、以下の主な映画3本について、簡単にお伝えしました。 ◇ 5月のミル(ルイ・マル) 前に見た記憶があり、パンフレットを買っていたので、気になっていた。2年前の5月に…

さよならベルモンド[2021.9.6]

もう昨年のことになるが、フランス映画等も好きなInstagramのフォロー中の皆様のゴダールの『勝手にしやがれ』のJean Paul Belmondoの写真の投稿があり、9月6日に、同氏が逝去した事を知った。 フランス映画特有のChic, EspritやCoquette, Ennuiを人格化した…

フランスの俳優ミシェル・ピコリの逝去[2020.5.12]

2020年からフランス映画を見まくってますが、何度も登場するミシェル・ピコリ*1氏が5月12日に逝去されたとの訃報あり。後知恵ながら、随分前にみた『5月のミル』の主演だったのだ。最近では、観たいと思っていた『ローマ法王の休日』でも主演。また過去にジ…

F.トリュフォー映画の音楽_作曲家_ジョルジュ・ドルリュー

3/10&12 映画音楽の作曲家ドルリューの命日と誕生日に合わせ、昨年投稿したものをピックアップしました。 ********************************** ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue, 1925.3.12 – 1992.3.10)は、フ…

フランスの雑貨とフラワースタイリング[フランスの伝統色]

昨年の8月の土曜日、目黒通りに面し場所を最近知ったフランス雑貨のお店M‘amourさんに来店予約をし、初めて参った。ネットでも扱っている商品をチェックし早速興味のある3 点を購入。 フランス最古のガラスメーカーLa Rochere (ラロシェール)の”アベイユオー…

今年は、ますますフランス映画通(Cinéphile)へ!

3年前頃から、フランス文学原作の映画を中心に、約500本位の映画を集中して鑑賞してきた。その中でも、南仏の同郷のセザンヌの友人のエミール・ゾラを知り、その関係で画家のマネ等にも興味をもった。 若い時は、ゴダールには興味があったが、今はトリュフォ…

おいしいボタニカルアートを観て、写真も撮影・・

開催日翌日の11月6日に、英国キュー王立植物園の、野菜、くだもの、嗜好品等のアート作品を鑑賞した。 【「おいしい」ボタニカル・アート展】 | SOMPO美術館 (sompo-museum.org) 撮影許可ゾーンでは、W.フッカー等の作品を撮影できた。 ボタニカルアートを勉…

ジョルジュ・オーリック

ジョルジュ・オーリック(Georges Auric, 1899.2.15 – 1983.7.23)は、「フランス六人組」の一人で、映画音楽の大家として知られ、特に『赤い風車(ムーラン・ルージュ)』の主題歌で知られている。批評家としての活動もしていた様。 南仏エロー県(旧ラングド…